子どもの足から、からだと心を育む社会へ
子どもの足を “発達の鏡” として捉える。
それが、私たち「こどものからだラボ」の基本の考え方です。
足育を通じて、からだの土台・心の安定・生きる力を育む。
そのプロセスの中で大切にしているのが、
「感じる力」「気づく力」「つながる力」という3つのキーワードです。
私たちは2011年より、幼児の足裏測定をスタートし、
これまでに延べ1,300人の幼児の経年測定を行ってきました。
幼児期の足裏には、“発達の鏡”といえるほど、
子どもの言葉にできない緊張やがんばりがそのまま表れます。
土踏まずの成長から運動の状態を見ることができるのはもちろんのこと、
そこには心の成長も映し出されています。
安定したからだと心。
幼児期の多くの経験の中で、緊張して頑張る姿勢も足にあらわれます。
それは時に、息苦しさや成長痛のようなサインとして現れることもあります。
そんな子どもたちの成長を「足」から見つめることで、
親子間のコミュニケーションや、園での関わりなど、
小さな社会とのつながりが生まれます。
私たちは、
その“足から始まるつながり”を、
これからも広げていきたいと考えています。
こどものからだラボ
代表 平山ゆう子
YUKO HIRAYAMA
代表の思い
はじめまして。
こどものからだラボ代表の平山ゆう子です。
この「こどものからだラボ」は、2011年にSTUDiO PiVOT内に設立しました。
きっかけは、東京・世田谷区内の幼稚園で伺った「現代っこの何かがおかしい?」というお話でした。
そこから足裏測定を始め、2025年までに約1,300人の幼児の足裏から見る成長を見つめてきました。
足裏診断を通して見えてきたのは、
言葉をまだ十分に持たない幼児たちの「心とからだの声」が、足の裏に表れているということ。
特に、緊張しやすいお子さんは呼吸機能の低下や成長痛などを訴えることもあり、
足の裏にはその小さなサインが刻まれています。
土踏まずの形成状態も、"ただ土踏まずがある"、
というだけでなく、昨年度とどう変化したのか?をみていくことで、その小さなサインに気づくことも多いです。
保護者さまと一緒に行う、親子面談では、
「病院へ行くほどではないけれど気になること」を一緒に見つめることで、
親子のコミュニケーションが深まり、安心した関係づくりにつながっていきました。
また、保育現場では、担任の先生が「なんでだろう?」と感じた小さな違和感を、
足裏の様子から読み取ることで、日々の声かけや触れ合い方の工夫へとつながっています。
このように「足の裏」を入口として、
心とからだの健康を言葉にし、
健やかな生活の土台となる家族や園を増やしていきたい──
それが、こどものからだラボの願いです。
私自身、この活動の準備期間に娘が生まれました。
今では15歳になった娘は、この活動を共に歩んできた伴走者でもあります。
足から始まる「気づき」は、
私たちの安心、そして優しさの行動へとつながります。
触れ合うこと、意識すること、そして足を通した対話。
そんな社会が当たり前になることを願いながら、
この小さな足跡を、社会へと広げていきたいと思います。
これまでの歩み
2011
STUDiO PiVOT内に「こどものからだラボ」設立。世田谷区内の幼稚園で足裏測定を開始。
菅生スポーツ・コミュニティクラブにて、「発々こどものからだ塾」開講(2016年まで)
2012
横須賀・ぎんなん幼稚園にて経年測定を開始(年少〜年長)。幼稚園教諭向け「足からみるからだ教育」をスタート。
2013
保護者向け「ママのためのからだ塾」を開始。足裏診断に基づく親子面談開始。
2015–2016
タイ(バンコク)、フィリピン(マニラ)で足裏測定を実施。「ママのためのからだ塾」オンライン相談を開始。
2017
東京・みのり幼稚園にて足裏測定を開始。
STUDiO PiVOTのスタジオにて「発々こどものからだ塾」スタート(2020年まで)
2020–2023
あやこいとうクリニック・伊藤史子院長、東洋大学・岩本沙由美教授と共同研究「幼児におけるインソールの効果と影響」を発表(抄録掲載・発表者は伊藤史子院長)。
2020–
「ママのためのからだ塾」オンライン版をリリース。
2023-
世田谷上町カンフー教室・足裏診断開始。
東京練馬区・yoridokoro(子育て支援ひろば)にて、
乳児向けの「ママのためのからだ塾をスタート。
(※非営利に準じた活動も開始)
2025
平山ゆう子が代表として運営を本格化(STUDiO PiVOTと協働しながら運営)
幼児1,400名の経年測定 (年少〜年長)を達成。測定のべ人数は約8000例
こどものからだラボ公式サイトを刷新。
…
これからの「からだ教育」
足育 × 心理 × 教育の横断的アプローチへ
こどものからだラボでは、足育を入り口にしながら、
からだ(身体)・こころ(心理)・まなび(教育)をひとつの流れとして捉えています。
足裏測定や日々の観察から得られる所見を、
保育・授業・家庭での関わりにフィードバックし、
- 感じる力(からだの声にふれる)
- 気づく力(変化や自律神経反応を理解する)
- つながる力(ひとりで抱えず、支え合える関係を育む)
という3つの力を、段階的に育てていきます。
データと日々の実感を往復させながら、
子ども一人ひとりの成長を、やさしく後押しする仕組みづくりを進めています。
園・家庭・地域が協働する “からだの見守り” プラットフォームへ
私たちが目指すのは、
園(現場)・家庭(生活)・地域(専門性)が自然につながり、
子どもの「からだと心の土台」を協働で育てていく社会です。
- 園児の経年測定と、園全体サマリー/個別カード
- 先生のための観察視点・声かけの工夫(研修・教材)
- 家庭でできる短時間ケアや親子の対話ヒント
- 専門家との連携によるサポート体制
測定 → 記録 → 共有 → ケア提案 をていねいに循環させ、
先生・保護者・専門家が同じ地図を見ながら子どもに寄り添える状態を目指します。
「こどものからだラボ」が描く未来
子どもが、自分のからだを信頼し、
安心して学び・遊び・休むことができる社会。
大人が「できている/できていない」ではなく、
変化のプロセスをともに味わい、支える伴走者になれる社会。
足から始まった小さな気づきが、
家庭や園、地域へとやさしく広がり、
やがては社会の文化として根づいていく——。
そんな未来を、私たちは形にしていきます。